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【葬送のフリーレン】魔王討伐から80年後の旅路を描いたファンタジー漫画(感想&評価ネタバレ有)

『葬送のフリーレン』おすすめポイント

  • コメディ色の強いファンタジー×旅路を描いた作品
  • 勇者一行の追憶と次世代との旅路を一度に2粒楽しめる
  • 最強格の主人公が後進を導き共に成長していく展開

『葬送のフリーレン』作品あらすじ

旅する魔導士

 魔王討伐を果たした勇者一行は、王都への凱旋により10年という長い旅路の幕を下ろします。

 平和な時代の幕開けとして50年に1度観測できる半世紀流星群(エーラリュウセイグン)を眺める勇者一行は、50年後に再度見る約束を交わしそれぞれの道を進むためにパーティを解散しました。

 50年後に再会を果たした(元)勇者一行はエルフのフリーレンを除き、皆年老いていました。約束の半世紀流星群を観測したのも束の間、ヒンメルは寿命により亡くなります。

 エルフであるフリーレンにとって50年の月日は一瞬であるがゆえに、人間との時間間隔の違いについてさえ、何一つ知らなかったと後悔し人のことを知ろうと決意し旅立ちます。

『葬送のフリーレン』詳細分析

葬送のフリーレン 評価

 本項では‘’葬送のフリーレン‘’の評価をチャートを用いて視覚化しています。

『葬送のフリーレン』まとめ&感想

タイトル「葬送のフリーレン」について

 タイトルのみを見た人の多くは、フリーレンがたくさんの人を看取る作品だと予想したと思います。実際に1巻時点ではパーティメンバー2人を看取っていますので、2巻以降も勇者パーティ時代に関わった人たちを旅の最中に見送っていくと思っていましたが…
 アイゼンの弟子:シュタルクの加入以降は控えめだったコメディ色が前面に出てきました。
 タイトル詐欺かなと思っていたのも束の間、2巻ラストでタイトル回収されます。【葬送】の意味は”人を看取る”では無く”多くの魔族を葬り去った”ことが由来の2つ名だったのです。

ササコー
ササコー

俺TUEEEE要素は諸刃の剣だけど今後の展開は大丈夫かなと当初は心配しました。

俺TUEEE要素の懸念について
 予想以上に強いことが判明したフリーレンですが、全体を通して俺TUYOIを感じさせない構成となっています。元々、戦闘のみの作品でないこともありますがフリーレン自身が怠惰な面を持ち合わせているのでパーティメンバーや他の人が対処可能な時は任せる方針を取っていること。なにより、勇者パーティ時代の経験から仲間の重要性を知っていることが大きいと思います。
 俺TUEEE系にありがちな主人公によるワンマン解決の様な展開がないのは好印象です。

『葬送のフリーレン』が面白い由来

 前章では”戦闘のみではない”と記述しましたが「葬送のフリーレン」は複数のジャンルをうまく取り入れることで読者に飽きを感じさせない仕組みの構築に成功した作品といえるでしょう。
 ジャンルが複数あると並みの作家では中途半端になるジャンルが浮彫りになり全体が薄味になる印象ですが、「葬送のフリーレン」はバランスよく構成されており”山田鐘人”先生の構成力の高さが垣間見える作品といえます。

ササコー
ササコー

有名作品だと「NARUTO-ナルト-」がジャンル構成として近いかなと思います。

ジャンル一覧
  • 作品基盤
    異世界ファンタジー世界/冒険(旅路)
  • メインテーマ
    ◆ 過去と現在の2視点によるヒューマンドラマ要素
    ◆ フリーレン一行を中心とした戦闘(バトル)要素
  • 味付けジャンル
    コメディ要素
    ラブコメ要素
    日常要素
    学園要素(魔法使い資格編)

『葬送のフリーレン』基本情報

原作:山田鐘人
作画:アベツカサ
代表作品:『ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア』(作者:山田鐘人)

出版社:小学館
掲載誌:少年サンデー

巻数(2023年12月時点):12巻

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