広告あり

【マチネとソワレ】狂気を感じさせる演劇漫画(感想&評価 ネタバレ有)

『マチネとソワレ』おすすめポイント

  • 役者が演じる没入感を漫画を通して感じることができる
  • 才能のある主人公が天才と呼ばれる兄を目指す展開
  • キャラの個性が強く飽きずに読める

『マチネとソワレ』作品あらすじ

  天才役者:三ツ谷 御幸(故)の弟である誠は2号と別称され常に比較されていました。

  大きな役を抜擢されても記者からは兄に関連した質問
  実家に帰っても記憶混濁の母から御幸と認識されていることから半ば強制的に‘’御幸‘’を演じる誠
 八方塞がりの状態で絶望した誠は水玉のタクシーに乗り込みます。

  タクシーから降りた先は・・・
 誠は御幸が街頭モニターでインタビューを受けている場面を目撃し、御幸が生きている世界線に迷い込みます。

 しかし、代わりに誠自身が死んでいた世界線であることが判明したため‘’三ツ谷 御幸’’の弟ではなく’’三ツ谷 誠’’として兄を超える決意をします。

『マチネとソワレ』詳細分析

 本項では‘’マチネとソワレ‘’の評価を視覚化(左図)することで、より詳細な紹介をしたいと思います。

キャラ ★★★★☆(4/5)
 主人公兄弟を筆頭に個性強めのキャラが登場するため印象に残りやすく、予想外の言動が飛び出すため展開が想像し辛くワクワク感を感じさせます。しかし、キャラクターデザインの面では弱めの印象(シルエット判別不可)であることから評価4としました。

三ツ谷 誠みつや まこと
本作の主人公。
 天才役者の兄と比較されているが本人自身も相当な才能を持ち、日常レベルで演技のインプットをする努力もしている。
 プライベートでは内気な性格だが、演技に関する事だとプライドが高く強気になる場面が多く見られる。
 役者として兄を超えたい思いの他に「モテたい・金持ちになりたい」等の欲もあり人間らしさを感じさせるキャラクター。

三ツ谷 御幸みつや みゆき
誠の兄。
 天才俳優と称され、数多くの主演を務めた実績を持つ。実態は芝居好きの延長線だと思われる場面が多々あり、役作りのために想像妊娠を発症するほど…誠の日常的なインプット作業も御幸の影響が元となっている。
 一方で芝居への追求のためであれば、他者を容易に傷つける残酷的な一面も持つ。

没入感 ★★★★★(5/5)
 テンポよく進み各章毎に新規のキャラが登場するためフレッシュな状態で読み進めることができます。芝居シーンでは誠の憑依する演技(憑依型)の没入感が読者側からでも感じることが出来るため、時間を忘れて一気読みできる面白さです。
 本格的な演技の場面は3巻以降から始まるため、(1~2巻は導入)役者としての場面を期待して読み始める方には退屈に感じるかもしれません。ぜひ、3巻まで読んでみて下さい。

作画 ★★★★☆(4/5)
 人物画はトップクラスだと思います。特にキャラの表情による表現に優れていて喜怒哀楽を感じ取ることが出来ます。おそらくセリフなしでも漫画として成立させられるのでは?と思わせる画力です。芝居シーンでは憑依型の演技表現の高さを示す説得力になっています。
 背景に関しては淡泊な表現が多めです、舞台での演技シーンでも人物と背景を融合させたシーンが少なく感じたので印象に残る場面が欲しいかなと思いました。(小並感)

ストーリー ★★★★★(5/5)
 序盤から主人公の目的がはっきりしているため分かりやすく読みやすいです。演劇系漫画特有の才能と熱意ある主人公に引っ張られて周囲の人が影響される場面も多く王道な展開。
 三ツ谷兄弟が共演する章(8~10巻)では、兄弟共に憑依型のため演技中であることを忘れるほどのリアルな感覚を味わうことが出来ます。

設定 ★★☆☆☆(2/5)
 世界観としては誠がタイムスリップをすることで、兄の生きている世界線に移動することが特徴です。しかし、現在の既刊(2023/10/11)13巻では、世界線移動の設定が活かしきれてない印象です。主人公以外にも世界線移動している存在はいるのですが本筋に関わることがなく、御幸に誠が別世界から来た実の弟だと判明させる程度のファクター…世界線移動の設定なしでも成立が可能だと思われます。
 しかし、SF要素は味付けで本筋は演劇漫画のため面白さの部分では気になりませんので今後の伏線回収の展開に期待しています

『マチネとソワレ』まとめ&感想

 作者・大須賀さんの『魔王JR』が面白かったので、読み始めた本作でしたが予想以上に読了感があり、一気読みした後は数分ほど放心状態になるほどでした。
 『魔王JR』でも感じましたが、キャラクターの表現力が画力だけではなく苦悩感や幸福感といった内面部分の堀下げが上手いため感情移入しながら読み進めることで没入感や読了後の満足感を感じることが出来るのかもしれません。
 今後(13巻以降)は御幸にも焦点が当たる展開になると思われるので、三ツ谷兄弟の理解が深まった状態でバチバチに切磋琢磨していく様に期待しています。

『マチネとソワレ』基本情報

作者:大須賀めぐみ
代表作品:『魔王 JUVENILE REMIX』/『Waltz』/『VANILLA FICTION』

出版社:小学館
掲載誌:ゲッサン(月刊少年サンデー)

巻数(2023年12月時点):14巻

電子書籍で読むなら『ebookjapan』がおすすめ

  • 豊富な品揃え:
    • ebookjapanは100万冊以上の電子書籍を取り扱っています。漫画・ライトノベル・雑誌など、幅広いジャンルの作品が揃っており多様な読書ニーズに応えることができます。
  • キャンペーン・クーポン・ポイント還元:
    • 定期的に行われるキャンペーンやクーポン・ポイント還元により、作品をお得に購入することが可能です。これにより、コストパフォーマンス良く電子書籍を楽しむことができます。
  • 無料・試し読みコンテンツ:
    • ebookjapanでは常時2,800冊以上の無料漫画を配信しています。
      無料で多くの作品を楽しむことができ、新しい作品を発見する機会も増えます。
  • 便利なダウンロード機能:
    • 購入した書籍をアプリにダウンロードしてオフラインで読むことが可能です。
      インターネット接続がない場所でも読書を楽しむことができ、移動中や外出先でも便利に利用できます。
  • 背表紙機能による本棚再
    • ebookjapanはリアルな本棚を再現できる背表紙機能を提供しています。
      これにより、実際の本棚のように自分のコレクションを整理・閲覧することができ、電子書籍ならではの楽しみ方を提供します。
タイトルとURLをコピーしました